米IT大手マイクロソフト(MS)は1日、基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」の脆弱性を悪用したハッカー集団によるサイバー攻撃があったことを明らかにした。攻撃対象の詳細には言及していないが、ハッカー集団は「ストロンチウム」と呼ばれ、通常、政府や軍を標的にしているという。
修正ソフトウエアを8日に配布する。
ロイター通信は米情報機関の話として、ストロンチウムは「ファンシーベア」の通称を持ち、もとはロシア軍参謀本部情報総局(GRU)のために活動していたと報じた。欧米メディアは、以前に米民主党にサイバー攻撃を仕掛けたのも同じ集団だとの見方を伝えた。
ウィンドウズの脆弱性は、ライバルの米グーグルが利用者保護を理由に10月31日に公表。マイクロソフトは修正ソフトを配布する準備が整う前に公表されたことを「残念だ」としている。(共同)