総務省、10社に「4K」「8K」実用放送の11チャンネル認定

2017.1.25 06:08

4Kと8Kのチャンネルを割り当てられた放送事業者の首脳に認定証を手渡す高市早苗総務相=24日午後、総務省
4Kと8Kのチャンネルを割り当てられた放送事業者の首脳に認定証を手渡す高市早苗総務相=24日午後、総務省【拡大】

 総務省は24日、BSで2018年12月から順次始まる4Kと8Kの実用放送について、NHKや民放キー局系のBS放送事業者など10社に11チャンネルを割り当てた。高精細な次世代のテレビ放送の開始に向けて今後、各事業者は準備を加速させる。

 11チャンネルは大きく2つに大別される。まずは、既存のBSアンテナなどで見られる6チャンネル。これが割り当てられたのは、NHKのほか、ビーエス朝日、BSジャパン、BS-TBS、BS日本、ビーエスフジのBS放送事業者5社でいずれも4K放送。残る5チャンネルは、電波の伝わり方が従来とは異なる「左旋(させん)」方式で、NHKが8K放送を行うほか、SCサテライト放送、QVCサテライト、東北新社、WOWOWの4社がいずれも4K放送。

 放送開始予定日は、QVCが18年12月31日、BS日本が19年12月1日、WOWOWが20年12月1日、他の8チャンネルは18年12月1日。現在市販されている対応テレビで視聴するには、今後発売される外付けチューナーなどの機器が別途、必要となる。4K放送は画素数が現在一般的なフルハイビジョンの4倍、8Kは16倍。11日に電波監理審議会(総務相の諮問機関)が認定案を答申していた。

 高市早苗総務相は24日の認定書交付式で各事業者のトップに対し、「高精細で臨場感のある放送を実施することで、日本の放送の未来を切り開いていただきたい」と述べた。NHKのチャンネル数が現在の4から6に増えることについては、閣議後会見で「BS左旋で4K放送が普及してきた段階で、チャンネル数を見直させていただく」と述べた。

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