楽天は、ネット通販モール「楽天市場」の約2億点という膨大な数の商品分類や需要予測、商品レビューの表示などでAIを活用している。AIにいつどの商品の検索が増えるかなどをリアルタイムで分析させることで、「ユーザーが多様化して売れる商品がわかりにくくなっている中で、意外な商機を見つけることができる」(楽天技術研究所の森正弥所長)という。
ヤフーは昨年5月から、スマートフォン向けに提供しているニュースでAIを活用している。利用者のニュース履歴をAIが分析し、全く同じ言葉が使われていなくても意味が近い言葉を使っているニュースを中心に記事を選択する。
ヤフージャパン研究所の田島玲所長は「人間の知見を取り込むことでデータを価値に変えられるのがAIだ」と強調している。
守安社長は「どういうゲームのキャラクターを作るかなど、クリエーティブな面は人間にしかできない。人間が得意なところとAIが得意なところは分ける必要が出てくる」と、AI活用の方向性を示した。