不動産経済研究所が14日発表した今年上半期(1~6月)の首都圏(1都3県)のマンション発売戸数は、前年同期比19.8%減の1万4454戸となった。バブル崩壊後の1992年上半期(1万959戸)以来、24年ぶりの低水準だった。前年の実績は3年連続で下回った。
上半期の1戸当たりの平均価格は8.2%増の5686万円だった。同研究所の担当者は「人件費の上昇などでマンション価格が高くなっている。購入意欲の鈍った消費者の動向を見極めるため、開発業者が販売を絞ったのが響いた」と分析している。
地域別では東京23区が22.1%減の6649戸、23区以外の東京が29.4%減の1682戸、神奈川県が19.2%減の2947戸、千葉県が16.0%減の1494戸と大幅に落ち込んだ。埼玉県は0.5%増の1682戸だった。
今年6月の発売戸数は前年同月比12.9%減の3050戸だった。月内に売れた戸数の割合を示す契約率は69.6%。