新築マンションで奇妙な現象 販売低調なのに価格は高騰、なぜ? (1/3ページ)

2016.4.20 12:00

東京都新宿区で建設が進む60階建ての超高層マンション

東京都新宿区で建設が進む60階建ての超高層マンション【拡大】

 新築マンションの売れ行きが低調な一方、価格は高騰を続けるという一見、奇妙な現象が全国規模で起きている。景気停滞で消費者は慎重だが、事業者は人件費などの上昇で値下げが難しく、全国の平均販売価格はバブル期を超えた。消費税増税の行方も不透明で、中低所得層にとって新築マンションは「高根の花」になりつつある。

 首都圏平均5638万円

 「今は価格が高すぎる」。東京都在住の30代男性は、マンション購入を諦めた。2020年の東京五輪を控えて建設コストが高止まりし、都内のマンション価格も急上昇している。男性は「五輪後の値下がりを期待する」と長期戦の構えだ。

 不動産経済研究所が今年2月に発表した15年の全国マンション発売戸数は7万8089戸で23年ぶりの低水準だったが、平均価格は過去最高の4618万円となった。

 14日に発表した3月の首都圏の発売戸数も急減、契約率が低下し売れ行きも落ちていることを裏付けた。一方で平均価格は5638万円に達した。

それでも高額物件の売れ行きは富裕層を中心に堅調だ

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