日立製作所の鈴木教洋執行役常務は28日、都内で開いた説明会で2016~18年度まで3カ年で年間3500億~4000億円を研究開発に投資する方針を明らかにした。18年度までの3カ年で、全てのモノをインターネットでつなげる「IoT」や人工知能(AI)などデジタル分野への研究開発投資を強化する。
日立は従来のプラントや鉄道車両、エレベーターなどの製造だけでなく、IoTやAIを活用したサービス開発に力を入れている。顧客と課題を解決するサービス型のビジネスモデルへの転換を目指している。
鈴木執行役常務は「顧客の近くに研究者を配置し、市場ニーズに応える革新技術を創出したい」と意気込みを語った。グローバルな研究開発イベントを開催し、顧客とのコミュニケーションを深める。今後は、中国や欧州の顧客向けサービスを創出するための拠点を開設する計画だ。