ソニーは24日、熊本地震が今期(2017年3月期)の連結営業損益にもたらす影響額は約1150億円になるとの見通しをまとめ、発表した。これを織り込んだ同期営業利益は前期比2.0%増の3000億円になるが、売上高と最終利益は前期実績を割り込む見通しで、減収減益決算となる。
ソニーでは先に2016年3月期決算を発表したさい、熊本地震の影響が見通せないとして、今期業績予想は後日改めて発表するとしていた。
売上高は3.8%減の7兆8000億円、最終利益は45.9%減の800億円にとどまる見通し。
熊本地震の影響は、熊本県菊陽町にある半導体工場の復旧費用や地震による収益への影響売上高減少が大きく響いた。ただ、保険金100億円を受け取れる見通しとなっていることから、地震関連の影響額1150億円の一部は相殺される見通しという。