東芝の室町社長、進退は「指名委に預ける」 他社とのパソコン事業統合は「白紙になった」

2016.4.26 16:25

2015年度業績予想の修正記者会見で説明を行う室町正志代表執行役社長。左は志賀重範代表執行役副社長=26日午後、東京都港区の東芝本社ビル(納冨康撮影)

2015年度業績予想の修正記者会見で説明を行う室町正志代表執行役社長。左は志賀重範代表執行役副社長=26日午後、東京都港区の東芝本社ビル(納冨康撮影)【拡大】

 2016年3月期の最終損失予想が4700億円になると発表した東芝の室町正志社長は26日午後、記者会見し、「財務基盤が安定化したとは思わない」と述べ、資産売却や収益改善を続けていく考えを示した。自身の進退は「(諮問機関の)指名委員会に預けている」と述べ、指名委の決定に従う意向を示した。

 東京電力福島第1原発事故の影響で原発の新規建設が滞り、東芝がWHを買収した際に期待したブランド価値に当たる「のれん代」約3300億円が過大との指摘があったことから、東芝は精査を続けていた。

 不採算事業の見直し策として進めている、富士通とVAIO(長野県安曇野市)とのパソコン事業の統合交渉に関して、室町氏は「いったん白紙の状態となっている」と説明した。

 連結の売上高予想は東芝メディカルや家電事業の売却により、従来よりも7千億円低い5兆5千億円に下方修正した。

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