シャープは21日、液晶テレビ「アクオス」につなげると、人工知能(AI)が家庭のテレビ視聴傾向や好みを学習し、おすすめの番組を音声で知らせる機器「アクオス ココロビジョンプレーヤー」を6月10日に発売すると発表した。
放送を見逃しても、インターネットを通じて配信される「見逃し配信」の番組なども通知。若年層を中心にテレビ離れが進む中、テレビとAI、通信技術を融合した技術で商機獲得を狙う。
また、傘下入りを決めている台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業と共同で、早ければ年内にテレビを共同開発する方針も表明。鴻海との連携で再建を目指し、2017年3月期にテレビ事業を黒字化したい考えだ。
ココロビジョンプレーヤーは、家庭が各曜日・時間帯に見ているテレビ番組の傾向や好みをAIが学習する仕組み。放送予定の番組のほか、見逃し配信にも対応し、動画配信サービス「ビデオマーケット」が提供する13万本超の映画やアニメ、ドラマなどの中から、おすすめの作品を選んで知らせる。