◆子供が喜ぶ情報満載
情報サイト「HoiClue」には「あそびのたね」「すくいのたね」などジャンルごとに、実際に保育士や幼稚園教諭が子供たちとより遊びを楽しめる情報が盛りだくさん。子供が喜ぶ手遊びや工作のアイデア、イラストや文例のお助け情報など、現場を熟知しているからこその情報を更新している。ネタではなくて「たね」としたのは「ここで得た情報を大きく育ててほしい」という思いを込めている。
当初は課金していたが、収益性よりも基盤づくりを重視し無料開放にした。現在サイトの訪問者は月30万人。保育士や幼稚園教諭、学生が含まれる。昨年比で3倍、課金時と比べると10倍に利用者を増やした。
サイト運営以外では月に2回、オフィスを親子連れに開放。使われなくなった日用品などを使って遊べる「コドモガラクタラボ」を主催している。
待機児童問題や保育士の待遇など、保育現場を取り巻く環境は過渡期にある。「子供たちにとって大きな存在である保育士が未来をつくっている」といっても過言ではない。「大切な仕事に携わる人たちが子供と丁寧に向き合い、寄り添いながら自身も学びを重ねていける環境をつくりたい」と、決意を新たにしている。(滝川麻衣子)