電力小売りの全面自由化では、ガスや携帯電話をセットで契約すれば割安になるなど多様な料金プランが登場している。ライフスタイルに応じて選べば家計の負担を減らすことができそうだ。ただ、どれが得かを選ぶのは難しく、割引の条件などの見極めが必要となる。
ガスや携帯電話、ガソリンなど異業種からの新規参入組はセット割引に力を入れている。本業のサービスと電気を同時に契約することで、それぞれのサービスから少しずつ値引きする仕組みだ。
東京ガスのセット料金は平均的な家庭の場合、東京電力の現行料金より年間約8500円安い。東電からの切り替え申し込みは31日にも20万件に達する見込みだ。また、ソフトバンクは携帯電話とセットで、東電管内では最大2年間、年約8920円お得になる。
セット割引以外では、太陽光発電など再生可能エネルギーを主に供給する電力会社のプランもある。首都圏では、地方の大手電力6社が越境販売を始める。地方出身者の“郷土愛”に訴える戦略だ。