クルーより客数が少なくて愕然… ピンチ乗り越えたANAの「おせっかい文化」 (1/6ページ)

2016.2.14 17:08

「おしゃべり」が利益につながる仕組み

「おしゃべり」が利益につながる仕組み【拡大】

 運や偶然ではなく、長期間にわたって調子のいい会社がある。それはその会社が、社風や社内用語、暗黙知などの形で、その会社独特の仕事の仕組みという「共有資産」を持っているからではないだろうか。

 2001年9月11日、アメリカで起きた同時多発テロによる飛行機離れで、全日本空輸(ANA)も経営危機に立たされた。当時、CA(客室乗務員)だったANAビジネスソリューション専属講師の鈴木素子さんは、直後のフライトを鮮明に覚えている。

 「クルーよりお客さまの数が少ないことに愕然としました。『会社はどうなってしまうんだろう……』と体が震えたのを覚えています。このピンチを乗り切るには、私たちに何ができるのか……。結論は、これまで以上のCS(顧客満足度)の向上でした」

 ANAには、気づいたことがあれば、即伝えるという「おせっかい文化」がある。たとえば、機内で他のCAが客と上手にコミュニケーションしていれば「いま、何を話していたの?」と聞くのが“口ぐせ”になっている。よいことをさらに徹底すれば、サービスの質が高まる。そうすれば客足も戻ってくるはずだ。

CAと客の会話に際しても、同社では“マジックフレーズ”を活用している

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