気にしすぎだろうと思わないことが重要
40代から50代はまさに働き盛りの世代。過密なスケジュールや、強いプレッシャーに常にさらされ、加えてデジタル社会へ移行するにしたがい、仕事を素早く同時進行で処理することが求められるようになりました。
そうしたことからちょっとしたミスが増えることもあります。でもその多くは、認知症による物忘れではなく過労や睡眠不足による注意力や集中力の低下によるものです。
例えば、長年お酒を飲んでいる人は4、50代になると、ど忘れをよくするようになることが知られています。これはお酒の量や回数を減らすとかなり回復します。
最近、1番多いのがうつ病による物忘れです。うつ病は仮性認知症ともいわれ、認知症と似た症状を示します。うつ病が原因で思考の流れが遅くなり、思い出せない、うまくまとまらない、判断が鈍る、というようなことがたび重なると認知症と似たような状態に陥るわけです。