今、中国人観光客を迎え入れる日本人が最も気にしていること、それは「爆買い」はまだ続くのか? あるいは一過性のもので、2015年限りで終わってしまうのだろうか? という点だ。
「ユーキャン 新語・流行語大賞」を受賞すると、芸人は“一発屋”で終わってしまうというジンクスがあるが、そんな冗談はさておき、結論をいえば、私の考えでは「爆買い」は2016年以降も、まだしばらく続くと思う。
その理由は本書『「爆買い」後、彼らはどこに向かうのか?』の中で詳しく説明したが、ひと言でいえば、中国人にとって日本はまだ魅力的な観光地であり、中国では買えないもの、味わえないことがたくさんあるから、である。
ひとたび「豊かな暮らし」へとかじを切った中国人の気持ちは止められず、この流れはまだ当分続いていくと考えてよい。
だから、「爆買い」はまだ続く--。