【日曜経済講座】民泊解禁、新法も視野に 「まっとうなビジネス」目指し 経済本部長・関根秀行 (1/5ページ)

2016.1.29 16:18

浅草寺の雷門をバックに記念撮影する外国人旅行者。外国人の訪日ブームは今後も続く公算が大きい=19日、東京都台東区(荻窪佳撮影)

浅草寺の雷門をバックに記念撮影する外国人旅行者。外国人の訪日ブームは今後も続く公算が大きい=19日、東京都台東区(荻窪佳撮影)【拡大】

 個人住宅やマンションに旅行者を有料で泊める「民泊」の解禁を目指し、厚生労働省と国土交通省の有識者会議が議論を急いでいる。旅館業法でカプセルホテルやペンションと同じ「簡易宿所」の位置付けで営業許可を出す方向だが、「(旅館業法の)適用除外にすべきだ」との意見もある。観光立国を掲げる政府内には民泊に積極的な声が多いものの、適正な利用拡大は実現できるのか。

 民泊のルール作りを急ぐ背景には、日本を訪れる外国人の急増に宿泊施設の供給が追いつかない事情がある。

 平成27年の訪日外国人旅行者数は、過去最高の約1974万人に達した。2020年東京五輪・パラリンピックの開かれる32年までに年間2千万人としてきた政府目標は、もはや目前だ。

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