従業員数は約5400人。日本での運営権所得にあたっては東京に事務所を開設し、30人を超えるスタッフが約2年間にわたって準備を進めていた。
バンシをパートナーに選んだオリックスの西名弘明グループ関西代表兼執行役副会長は「多くの企業から『一緒にやろう』という話が来ていたが、バンシと考え方がもっとも一致した」と話す。
バンシにとっても年間旅客数が2千万人を超える関空の運営は過去最大規模となり、さらなる飛躍を目指している。
外資許容に方針転換
実は最近まで、政府は国内空港運営への外資参入に消極的とみられていた。
空港の施設運営をめぐっては、07年秋にオーストラリアの投資会社、マッコーリー・グループが羽田空港のターミナルを運営する日本空港ビルデングの株式を20%近く買い占めたことが判明し、外資規制の議論が持ち上がった。