国内で商業施設を展開するオリックスが免税店やホテルなどの非航空系事業を担当。路線誘致やダイヤ作成など航空系事業はバンシが担う。入札時にオリックス連合が提出した事業計画では、ターミナル新設や訪日外国人向けの宿泊施設拡充などで約1兆円を投資。航空会社誘致を進め、2059年度の関空の発着回数は14年度実績の1・8倍となる25万5千回と、強気の青写真を描いている。
安藤社長は「オリックス連合はビジネスや観光など分野ごとに航空会社や顧客情報の市場調査ができている。新関空会社が運営する以上のネットワーク拡充につながるはずだ」と強調する。
関空運営で事業拡大
ところで、いったいバンシとはどのような会社なのだろうか。
フランスの建設大手バンシ(VINCI)グループの空港運営会社で、社名はイタリアのルネサンス期を代表する芸術家で工学や解剖学などに秀でた天才、レオナルド・ダビンチ(Leonardo da Vinci)の「VINCI」(フランス語読みでバンシ)にちなんで付けられている。