“黒船バンシ”は関空の救世主になるのか オリックス描く強気の青写真 (1/6ページ)

2015.12.13 07:20

関西国際空港

関西国際空港【拡大】

 関西国際空港と大阪(伊丹)空港の運営権が来年4月から、オリックスとフランスの空港運営会社バンシ・エアポートなどでつくる企業連合に移管される。バンシはポルトガルのリスボン空港など世界25空港を運営するエキスパート。政府は安全保障などの観点から空港運営への外資参入に否定的だったが、最低落札額が2兆2千億円と巨額な今回はあっさり参入を認めた格好だ。企業連合は空港運営のため特定目的会社「関西エアポート」の設立を申請したが、“黒船”バンシは巨額負債を抱える関空の救世主になるだろうか。(藤原直樹)

 欧米とのパイプ期待

 「バンシは世界の150以上の航空会社とコネクションがある。関空の課題の欧米系に強く、交渉力を生かして関空の路線誘致を進めてくれるはずだ」

 11月10日、新関西国際空港会社の安藤圭一社長は、運営権の売却先決定を発表する会見でこう話した。

 バンシの運営する空港はフランスに11カ所、ポルトガルに10カ所あるほか、カンボジアに3カ所、チリに1カ所ある。世界中の航空会社とつながりがあるが、特に欧州系とのつながりが深い。

関空は訪日観光客の増加で中国と韓国線の新規就航が相次ぎ…

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。