米アップルは新製品投入で昨秋以降の“アイフォーン効果”の継続を狙うが、得意先の中国経済の先行き不透明感が業績の重しとなりかねない。アイフォーンへの過度な依存に伴う事業構造の不安定さも指摘されており、新たな収益源の確立が急務となっている。
日米などで25日発売
「アイフォーンの全てを改良した」。9日の発表会で、ティム・クック最高経営責任者(CEO)はこう説明した。
新製品には、指でタッチパネルに触れたときの力の強弱を感知する機能「3Dタッチ」を搭載。内蔵カメラの性能も向上し、静止画を撮影する際にシャッターを押す前後の瞬間も自動的に撮影、保存する「ライブ・フォト」機能を搭載。撮影した静止画像の表示画面に強めに触れれば、前後の画像と連続的に表示することで数秒間の短い動画が再生される。動画では、フルハイビジョンの4倍の解像度を持つ「4K」の撮影も可能になった。