日本の住宅メーカーが中国で苦戦する理由 「爆買い」信じて臥薪嘗胆 (1/5ページ)

2015.8.22 17:06

ショールームで新築マンションの模型を眺める中国人ら=7月5日、中国湖北省宜昌市(ロイター)

ショールームで新築マンションの模型を眺める中国人ら=7月5日、中国湖北省宜昌市(ロイター)【拡大】

 中国に進出した住宅メーカーが苦戦を強いられている。人口13億人を抱える巨大消費地として期待がかかるが、業者の不信感からくる独特の商習慣や地方政府ごとに異なるルールなどの壁が立ちはだかる。経済減速も懸念されており、中国本土で高品質な日本基準の住宅の“爆買い”現象を呼び起こすには時間をかけて、いくつかのハードルを越えていく必要がありそうだ。(西川博明)

 国内住宅2強も苦戦

 「人口の5%(約6500万人)だけでもいい。商機を取り込んでいきたい」

 日本の住宅大手首脳は、中国市場について、こう語る。

 中国では比較的豊かな層が集まる上海市などの沿海部だけでも数億人の人口を抱えている。内需を中心とする日本の住宅各社が将来的な成長のため海外事業の強化を打ち出すなか、巨大消費地の中国は無視できない存在だ。

 大和ハウス工業は少なくとも1980年代に中国の住宅市場に参入。最近は中国資本と合弁する形で、マンションなどの宅地開発に力を入れている。

ただ、今春発売した中国・無錫市の開発事業で住宅の販売価格を…

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