フジテレビジョンは17日、インターネット動画配信で世界最大手のネットフリックス(米カリフォルニア州)に今秋から番組供給を始めると発表した。ネットフリックスは世界50カ国で6200万人に上る会員を抱えており、番組は海外向けにも発信していく方針だ。日本のテレビ局とネットフリックスの提携は今回が初めて。
第1弾として、昨年9月まで2年間放送され、若者の人気を集めたリアリティー番組「テラスハウス」の新シリーズなど2本を提供する。月額料金制で配信する。
ネットフリックスが番組の優先配信権を買い取り、著作権を持つフジは一定期間後に自社の配信サービスや地上波などでも番組を流す。
同日の発表会見でフジの大多亮常務は「テレビ離れが進む若年層をつかみたい」、ネットフリックスのグレッグ・ピーターズ社長は「10年スパンで長期的に取り組む。ネットテレビが日本で高い地位を占めるきっかけになれば」と期待を述べた。