マツダにとって、4WDは営業面で新たな武器になる。国内では雪の多い北海道や東北、北陸、海外でも北米や欧州などでニーズが大きいからだ。一方でアウディ「クアトロ」や富士重「シンメトリカルAWD」など手ごわいライバルも控える。
マツダはロータリーエンジンなどエンジンに強みを持つが、1985年に日本初のフルタイム4WDを6代目ファミリアに搭載。4WDも長年、開発を続けてきたという。
アベノミクスで使われる「三本の矢」はマツダのお膝元、広島地方の武将・毛利家の教えだ。一見地味だが、マツダの開発者たちの熱い思いがこもった4WDが消費者のハートを射止めることができるか注目だ。