「デミオ」が日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝き、国内登録車シェアが過去最高の7.6%と絶好調のマツダ。原動力は、高効率エンジンに代表される「スカイアクティブ技術」と躍動的な「魂動(こどう)デザイン」。新たにアピールしている4WD(四輪駆動)システム「i(アイ)-アクティブAWD」も戦力として加わった。どんな路面でも安全に「走る歓(よろこ)び」を味わえるのが売りだ。“第3の矢”として、富士重工業やアウディなど他の4WDブランドに一矢報いることができるか。
雪道でも「走る歓び」
2月中旬、北海道士別市の試験コースでマツダの雪上体感取材会が行われた。マツダがこうした取材会を開くのは2003年以来12年ぶり。12年2月に発売した「CX-5」を皮切りに、今年1月に大幅改良した「アテンザ」、27日に発売された「CX-3」まで、新世代商品群すべてにAWDモデルがそろったタイミングに合わせて企画した。
「マツダ冬の陣」と広瀬一郎パワートレイン開発本部長は笑顔を見せた。今後は恒例行事にして、記者の感想や反応を集めて開発に落とし込み、「次の年にポジティブサプライズで返していく」という。