韓国の自動車市場で、輸入車販売が絶好調だ。一方、韓国メディアによると、2014年の現代・起亜自動車の市場占有率(シェア)は1998年の両社の経営統合以来、初めて7割を切ったことが分かった。
現代自では、米国で燃費表示の水増し問題が発覚したほか、スポーツ用多目的車(SUV)の雨漏りも指摘され、ブランドイメージ低下が悩みだが、自由貿易協定による影響が裏目に出ているとの指摘もある。マザーマーケット(主力市場)の韓国市場で、韓国メーカーにいったい何が起きているのか-。
輸入車販売は25%増
「現代・起亜に危険信号」。朝鮮日報(電子版)は今月、刺激的なタイトルで現代自と傘下の起亜自の韓国での販売状況を伝えた。
それによると国内シェアは69・2%で、09年に比べれば7ポイント縮小。1998年の経営統合以来、初めて7割を切ったことを踏まえ、「輸入車業者が若者を狙い、中低価格モデルを投入したのは非常に脅威だ」との専門家の意見を紹介した。