韓国メーカー5社の14年の同国内の新車販売台数の合計は前年比5・8%増。一方で、韓国輸入自動車協会が発表した14年の輸入車販売台数は、前年比25・5%増の高い伸びを記録した。両者の勢いの違いがくっきりとしている。
韓国経済新聞によると、2010年から14年までの年平均増加率は24・8%にのぼる。輸入車が占める乗用車市場でのシェアは13・9%を占め、10年に比べて、7%も拡大していた。
ブランド別では、BMWが21・5%増で輸入車として初めて4万台を超えて最多。2位は1・4倍増のメルセデスベンツ。続いてフォルクスワーゲン、アウディと上位4位までをドイツ車ブランドが占めた。
ポルシェやベントレーを含めたフォルクスワーゲングループの韓国での販売台数は6万台に達して、韓国の双龍自動車の6万9036台に匹敵する規模になった。
韓国メーカーは、欧州勢を中心とした海外メーカーにシェアを侵食されているのが現実だ。
自由貿易協定の恩恵は欧州勢に?
海外勢に衰えはない。それは統計にも現れている。
聯合ニュースによると、欧州連合(EU)との自動車の貿易収支が1990年以降で初めて赤字に転落する公算だという。