個性的な改造車(カスタムカー)が集結した国内最大の展示会「東京オートサロン」が9日、千葉市美浜区の幕張メッセで開幕した。国内外の自動車メーカー15社や部品、タイヤメーカーなど計414社が出展。11日まで開かれる。少子高齢化や若者の車離れで国内市場が伸び悩むなか、自動車メーカーは遊び心のある車両展示に加え国内初展示のモデルを投入するなど工夫を凝らし、クルマ文化を盛り上げようと努力している。
「お客さまと感情的な絆が生まれる体験スペースを目指す」。マツダの毛籠(もろ)勝弘常務執行役員は熱く語った。同社は会場で小型スポーツ用多目的車(SUV)「CX-3」を国内初出展。会場でオープンスポーツカー「ロードスター」の新型車を6月以降に発売すると発表するなど、話題作りに余念がない。
また、メルセデス・ベンツ日本も小型車「Bクラス」の新型車を2月初旬に発売すると発表した。上野金太郎社長は「広い室内空間とすぐれた実用性を備えた一台。改造する際のベース車両としても適切な車だ」と来場者にアピールした。価格は307万~490万円。