【けいざい独談】
格安スマートフォンで旋風を巻き起こしている中国の新興メーカー、北京小米科技(シャオミ)が電気自動車(EV)市場に参入するとの情報が駆け巡っている。
真偽のほどは定かではないが、このニュースに戦々恐々としているのは韓国の自動車最大手、現代自動車(ヒュンダイ)ではないだろうか。
シャオミは中国のスマホ市場で韓国サムスン電子を追い抜いた実績を持ち、EV参入が実現すれば狙われるのは中国でシェア上位の現代自とみられるためだ。韓国経済はサムスン、現代自など財閥系企業に依存しているだけに、シャオミの動向に神経をとがらせている。
中国のジョブズが次に狙うのは…
シャオミによるEV参入のニュースは今春以降、中国系の電子メディアなどで配信されており、中国の経済紙「21世紀経済報道」も今月3日付で「小米の雷軍董事長が米テスラモーターズのイーロン・マスクCEOを訪問。それに合わせる形で中国政府がEV参入条件の緩和の検討に入った」と報道。確定した話ではないものの、参入の可能性を指摘している。