【試乗レポート】 トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」が今夏に投入した高級コンパクトSUV「NX」。発売日から約1カ月間の累計で、月間販売目標の約13.6倍と好調なスタートを切った。先進的なデザインや走りの良さ、燃費性能が好評で、2008年のリーマン・ショック以降、買い控えていた人たちの心をガッチリとつかんだ。高級コンパクトSUVは世界的に成長中のカテゴリーで、「NX」もそうした流れにうまく乗った格好だ。今回、ハイブリッド型の「NX 300h」に試乗する機会を得た。兄貴分のSUV「RX」にも劣らない上質な乗り味など、その魅力を写真とともに紹介する。(産経デジタル 津田克仁)
おなじみのスピンドルグリル
フロント部分はシャープな印象。切れ味の鋭いヘッドライトをはじめ、レクサスではおなじみとなったスピンドルグリルの存在感が際立つ。スピンドルグリルの形状は好き嫌いの分かれるデザインではあるが、「これがレクサスだ!」という強いインパクトを示す効果は十分ある。ボディは「RX」よりもやや小さいものの、全幅が1845ミリあり、意外に大きく感じた。混み合った狭い駐車場などでは注意深く運転する必要があった。