社長の有森は「民事再生法の適用申請を違約金交渉(を有利に運ぶため)の道具にしようとは考えていない」とし、エアバスに対しては「理解を得ながら誠心誠意、交渉を進めたい」と神妙な姿勢をみせる。
スカイマークの負債総額は約710億円だが、違約金はエアバスとの交渉が決着していないために含まれておらず、負債総額はさらに膨らむ可能性がある。
違約金が大幅に減額されなければ、結果として負債総額に占めるエアバスの割合が大きくなり、今後の焦点となるスポンサー企業の選定や再生計画の策定にエアバスが大口債権者として強い影響力を持つことになる。スカイマークの再建は、エアバスがどう動くかに左右される。=敬称略(この連載は森田晶宏、田端素央が担当しました)
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