ホンダは19日、航空機用ジェットエンジンの研究開発を行う埼玉県和光市の本田技術研究所航空機エンジンR&Dセンターを初めて報道陣に公開した。米国で新型エンジンの量産に着手しており、ビジネスジェット「ホンダジェット」に搭載するだけでなく、外販にも力を入れる考えだ。
ホンダは1986年に航空エンジンの研究を開始し、2004年に米ゼネラル・エレクトリック(GE)と合弁会社を設立。共同開発した「HF120」エンジンが昨年末に米当局の型式認定を取得した。
R&Dセンターはエンジンの燃焼や空力の試験設備や部品加工設備などを抱え、研究員らが技術開発に取り組む。HF120エンジンは今年11月から米国工場で出荷を始めており、センターで現在、メンテナンスの手順の確認などを行っているという。