ホンダは16日、ビジネスジェット機向けエンジンの外販を本格化し、将来的に市場シェアの3分の1を取りたい考えを明らかにした。来年の初号機納入を目指しているビジネスジェット「ホンダジェット」の機体製造との両輪で、航空事業の成長を目指す構えだ。
ホンダは2004年に航空機エンジン大手の米ゼネラル・エレクトリック(GE)と合弁会社を作り、ジェットエンジンの開発を進めてきた。昨年12月に米当局の認証を受けた「HF120」エンジンは自動車生産で培った技術を応用。小型軽量化し、燃費も競合品に比べて10%改善させた。
ホンダはこの日、GEの工場で行っていたエンジン生産を7月から米子会社の工場でも始めたと発表。販売先の開拓も進めており、ビジネスジェットの修理・改造を行う米シエラインダストリーズと中古機にHF120を載せ替えるプロジェクトで協力する方針だ。