業績不振が続く国内航空3位スカイマークが、これまでの日本航空に加え、今週から全日本空輸とも共同運航を柱とした提携交渉を開始した。監督官庁の国土交通省は、スカイマークを全日空、日航に続く「空の第三極」として存続させたい考え。航空3社と国交省の思惑が入り乱れた神経戦になりそうな気配だ。
スカイマークの西久保慎一社長が15日夜、全日空を傘下に持つANAホールディングス(HD)の幹部と東京都内で会談し、共同運航を正式要請。両社で検討チームを作り、共同運航の対象とする路線や便、1座席当たりの譲渡価格などを話し合う方針を決めた。
スカイマークは日航との交渉も合わせ、来年1月には合意にこぎ着け、夏ダイヤが始まる来年3月末から日航、全日空との共同運航を始めたい考えのようだ。