ホンダ減速…初の国内100万台断念 リコール打撃、新型車投入できず (1/3ページ)

2014.10.29 06:00

 ホンダは28日、2015年3月期の連結業績予想を下方修正し、最終利益は従来予想よりも350億円少ない前年同期比1.6%減の5650億円になる見通しだと発表した。日本や中国での販売が想定を下回るためで、15年3月期(14年度)の国内販売の目標台数も103万台から93万台に引き下げた。度重なるリコール(回収・無償修理)が業績に打撃を与えている。

 ホンダは初めてとなる国内販売の100万台突破を掲げていたが、東京都内で会見した岩村哲夫副社長は「(リコールに対応して)総点検を行ったことでニューモデルの投入が遅れ、マイナスになった」と説明した。10万台の目標引き下げ分のうち8万台がリコール、2万台は消費税増税などの影響という。

 ホンダは昨秋以降、主力小型車「フィット」や「ヴェゼル」のハイブリッド車(HV)などでリコールが頻発。フィットHVは今月23日、発売以来5度目のリコールを届ける異例の事態になった。

【次ページ】6車種の新型車をこれまで1台も投入できない状況に…

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