男性目線が強かった自動車業界で、女性客の心をつかむための取り組みが加速している。ダイハツ工業は一部改良した軽自動車「ミラココア」で、女性社員のプロジェクトチームが“乙女心”をくすぐる自分だけの一台を提案し、日産自動車も女性に優しい店舗の展開を進める。消費税増税の影響で国内の新車需要が冷え込むなか、家庭の財布を握る女性客の首を縦に振らせようと知恵を絞っている。
大きな購入決定権
「『私にぴったり』を選びたい女性の本音に着目し、外装デザイン、ボディー色、内装色と選べる楽しさをお届けします」。東京都内で26日開かれた新型ミラココアの発表会で、ダイハツデザイン部の山尾有佳さんが開発の狙いをアピールした。
ダイハツは新型モデルの開発にあたり、女性社員によるプロジェクトチーム「ココかわプロジェクト」を結成。内外装のデザインや用品開発、販売促進策の検討など、開発から販売まで女性目線で提案した。山尾さんはそのチームのリーダーだ。