【ビジネスのつぼ】
営業マンの声反映 使い勝手見直し
トヨタ自動車は小型商用バン「プロボックス」「サクシード」を12年ぶりに大幅刷新し、9月1日に発売する。燃費は従来モデルに比べ、約18%向上し、最大18.2キロとなるなど、全車種が減税対象車となった。2015年の燃費規制をクリアするために、新エンジンとCVT(無段変速機)を採用することが刷新の目的だったが、「この機会を活用してもっといい車にしよう」と、実際に利用する営業マンの声を聞き、内装や乗り心地を徹底的に見直した。
利用実態を細かく把握
「自家用車ではないので、優先順位の上位は外観ではない。荷物を積める容量にも不満はなかった。移動のため、朝から晩まで車内で過ごすユーザーが多いので、使って楽な車にしたかった」
今回のプロボックス、サクシードを担当した商品企画本部の下村修之主査は、こう強調する。