ビッグ3の影…テスラは虎の尾を踏んだのか 「アップルが買収」との憶測も (1/5ページ)

2014.7.20 07:02

 米電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズの周辺が騒がしくなってきた。業績は表向きは「快走」が続いているが、発火事故で品質問題が再燃。一方で、新興勢力を警戒するビッグ3や当局が牽制し、テスラの技術力を取り込みたいIT企業などの買収観測も広がる。パナソニックなどテスラと提携する企業にも気がかりな展開だ。

 当局も懸念

 「新しいクルマの楽しさを。大阪市内をモデルSでドライブしませんか」

 テスラは大阪や東京で頻繁に旗艦ブランド「モデルS」の試乗会などを開いており、今月下旬にもグランフロント大阪のパナソニックセンターに特設ブースを再開する。テスラは高級EVの代名詞といわれるだけに、一番安いモデルでも800万円超と値は張る。それでも予約は堅調というから、日本の景気回復の一つの象徴といえそうだ。

 テスラの業績も、モデルSの販売が日本を含め全世界で好調に推移し、1~3月期は売上高が前年同期比10・5%増の6億2054万ドルで、前年同期に悲願の黒字化も達成している。

「電池の積み方に問題があるのでは」との指摘も一部に聞かれる

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