ブランド戦略
テレビCMやイベント開催をはじめ、あの手この手の方法で顧客にアピールする自動車メーカー。なかでも、レクサスやメルセデス・ベンツ、アウディといった高級車のブランド発信戦略がいま注目を集めている。各社に共通するキーワードは「カフェ・レストラン」。「自動車=主役=商品」という従来のショールームとは一線を画する試みだ。“若者のクルマ離れ”が叫ばれる中、ブランド戦略はどう変わったのか。トヨタ自動車の体験スペース「INTERSECT BY LEXUS」(東京・南青山)を訪問し、カフェの魅力や狙いを探った。(産経デジタル 津田克仁)
INTERSECTは、「都市とつながり、人と人、人とクルマが交わる」というテーマのもと、2013年8月にオープンした。地下鉄の表参道駅を出て、徒歩3分という好立地に店舗を構える。周囲には高級ブランドとして女性に人気のプラダをはじめ、オシャレな店舗が多数並ぶ。散歩するだけでも楽しい気分になるエリアだ。
店舗1階の入口付近にはコーヒースタンドがある。これは、ノルウェー発のコーヒーバー「FUGLEN」とのコラボレーションによるもので、「街一番のコーヒー」がコンセプトになっている。