トップメーカー返り咲いたトヨタ 今後望まれる企業行動とは? (1/4ページ)

2014.2.6 11:00

トヨタのハイブリッド車「プリウス」(同社提供)

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【ビジネスアイコラム】

 トヨタ自動車は2014年3月期業績が6年ぶりに過去最高を更新する見通しを公表し、国内自動車産業にとって喜ばしい復活の日となった。利益額が世界の自動車業界でダントツのみならず、営業利益率で現代自動車を捉え、欧米主力ライバルを圧倒する収益性を誇るトップメーカーに返り咲いたのだ。

 リーマン・ショック、天災、品質問題、いわゆる6重苦(円高、高い法人税率、自由貿易協定への遅れ、労働規制、環境規制、電力不足)を受け、わずか1年ほど前には国内自動車産業の国際競争力衰退の憂慮に満ちていたことが嘘のような展開だ。改めて同社の経営者のリーダーシップ、トヨタ経営システムが内包する組織力と実行能力の高さを再認識する。

 春闘で労使の議論が白熱している時期にも関わらず、最高益を更新する上方修正に踏み込めたのは、経営改革への自信と危機を脱したという安堵(あんど)感の表れでもある。

「米国」「円安」「輸出」という3つのキーワードは古い構造に成り立つ

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