さらに、テスラのマスクCEOがアップルのクックCEOと会談したことが判明。マスクCEOは会談自体は認めた上で、「買収される可能性は低い」としたが、騒動が大きくなった。
また、ドイツのBMWとテスラの幹部が6月に、EVの開発などで協議していたことも分かり、世界各国の自動車大手やIT企業がテスラに熱い視線を注いでいる。テスラの1~3月期は最終損益が赤字に転落したが、来年投入予定の「モデルX」の開発費が膨らんだため。巨額の開発コストは開業間もないベンチャーには重い負担となる。
テスラはパナソニックと共同で米国に電池工場を建設する計画があり、トヨタ自動車とも提携するなど日本企業とも関連が深い。パナソニックの新工場への投資額は200億円以上に達するとみられ、車載電池事業の柱の一つなる。
テスラの品質問題や再編動向次第では、日本企業も提携戦略が土台から覆されかねず、「落ち着かない」(トヨタ関係者)状況が当面続きそうだ。