消費税増税前の駆け込み需要の反動で新車販売の落ち込むが続く中、トヨタ自動車など国内外の自動車大手4社が25日、一斉に新型車や一部改良モデルを発表し、同日発売した。自動車各社の足元の新規受注は思わしくなく、燃費性能の向上や新グレードの設定、人気車種の復活などで販売のテコ入れを狙う。偶然とみられるものの、新車などの発売が同じ日に4社もそろうのは異例で、自動車業界の危機感が現れた格好だ。
4社はトヨタのほか、富士重工業とスズキ、独フォルクスワーゲン(VW)。軽自動車を含めた7月の国内新車販売台数は前年同月比2.5%減の46万260台と、2カ月ぶりに前年実績を下回っており、「強力な製品を投入して国内市場を盛り上げ、拡販に努めたい」(スズキ)というのが本音だ。