戦車や航空機、軍艦にワクワク…「プラモ箱絵」の第一人者 高荷義之展 (1/3ページ)

2014.10.13 07:37

 ■少年に「ワクワク感」与え60年

 勇壮な戦車や軍艦、リアルな鋼鉄の質感をそなえたアニメメカ…。昭和の少年の心を熱くたぎらせたプラモデルのボックスアート(箱絵)の第一人者として知られる画家、高荷(たかに)義之さん(78)の初の本格的展覧会が、東京都文京区の弥生美術館で開かれている。(磨井慎吾)

 高荷さんは昭和10年、群馬県生まれ。高校卒業後の29年、当時子供たちに大人気だった画家、小松崎茂(1915~2001年)に弟子入り。早くも同年に独立を果たし、当時創刊が相次いでいた少年雑誌の挿絵でデビュー。昭和30年代の戦記ブームの中、軍艦や戦車、航空機などのメカを緻密かつ躍動感ある筆致で描き、高い評価を受けた。

 展覧会では、初期の雑誌挿絵から、最近描いたパソコンゲームのパッケージイラストまで、原画を中心に約350点を展示している。約60年にわたる仕事の推移は、そのまま日本の少年娯楽の歴史と重なる。

「今でも高荷先生に箱絵を描いてもらうのはステータス」

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