全日本空輸を傘下に持つANAホールディングス(HD)と日本航空は30日、それぞれがスカイマークと協議していた共同運航を今後も検討する考えを明らかにした。経営再建を支援するスポンサー企業に名乗り出るかについて日航は否定した。
決算発表会見の席上、ANAHDの殿元清司専務は「共同運航の希望があれば検討する」と述べ、日航の日岡裕之執行役員も「申し入れがあれば協議したい」とした。スカイマークの有森正和社長は両社との共同運航の実現に意欲をみせている。
再建支援に関して、ANAHDの殿元専務は「スカイマークは(全日空と)同じ路線も運航しており、過去の支援事例と違う」とした上で「今後の状況を分析して判断したい」と説明。一方、日航の斉藤典和専務は「検討した経緯はなく、今後もその予定はない」とした。公的支援を受けて再生した日航は新規投資などを制限されている。