2015.1.17 17:11
携帯情報端末の普及が進むなか、勤務先に無許可で私有のスマートフォンやタブレット端末を業務使用するケースが問題となってきた。仕事の効率化やコスト削減につながるため黙認するケースが多いが、関知しないところで情報漏洩(ろうえい)のリスクがあるため厳しく管理する企業もある。通信各社は私有端末の業務利用向けの管理事業に乗り出したが、情報流出のリスクを社員個人に押しつける企業の体質も根強いという。(伊豆丸亮)
広がる“無断利用”とリスク
私有スマホの業務利用は43・4%-。システム開発のCIJが昨年6月に発表した企業の情報漏洩リスクの意識調査の結果だ。
近年、勤務先の許可なく私有スマホで業務メールを確認したり、一般向けネットサービスなどで社内情報を共有したりする「シャドーIT」が増え、危険視されている。
ウイルス対策やパスワード管理などセキュリティーが社員の個人任せになり、盗難・紛失の報告が遅れて情報漏洩が拡大する可能性が高まるためだ。