ソフトバンクと傘下の米携帯電話3位スプリントが、シャープと共同開発した世界市場向け新型スマートフォン(高機能携帯電話)を今月中にも発売することが15日、分かった。ソフトバンクは米4位のTモバイルUSの買収計画が頓挫し、スプリント単独での米国戦略の見直しに着手したばかり。日米間で同一機種を扱うことで、調達コストの削減や営業力強化を図る。
新端末はソフトバンクとスプリント、シャープの3社が共同で企画・開発したグローバルモデル。コスト削減と高性能を両立し、初めて日米両市場に同時投入する。通信会社とメーカーが端末の企画段階から連携し、ヒット商品を生み出していった従来型携帯電話のビジネスモデルをスマホに応用。シャープはグローバルモデル商品化を機に海外市場を開拓したい考えだ。
ソフトバンクはJフォン時代、シャープと組んで世界初のカメラ付き携帯電話「写メール」をヒットさせた経緯がある。ソフトバンクが米アップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)」を発売した後も端末調達で密接な関係を維持している。