「サムスン限界説」大躍進陰り 中国勢は安売り攻勢、日本勢も円安巻き返し (3/5ページ)

2014.2.27 11:30

CES会場のサムスン電子ブースで掃除機の説明を受けるパナソニックの津賀一宏社長(左から2人目)=1月7日、米ラスベガス

CES会場のサムスン電子ブースで掃除機の説明を受けるパナソニックの津賀一宏社長(左から2人目)=1月7日、米ラスベガス【拡大】

 元サムスン電子常務の吉川良三氏(東大院ものづくり経営研究センター特任研究員)は「アジアには日本製を好む富裕層も多いが、若者は知らない。そうした若い世代の間では『サムスンだね』となっている」と解説する。このデジタル家電分野で10年超にわたって君臨するサムスンだが、その足元が今、少しずつ揺らぎつつある。

 1月2日。ソウル市内のホテルに、サムスングループの幹部社員が新年祝賀会に出席するため続々と詰めかけた。

 「トップに立った事業は常に追撃を受け、不振だった事業に残された時間はない」。訓示で李健煕(イ・ゴンヒ)会長の口から飛び出したのは厳しい言葉ばかりだった。李会長はこの訓示を7年ぶりに全文公開するほどで、先行きへの危機感は相当強い。

アイフォーンは6万~8万円と高すぎて中国人は敬遠する

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