【ラスベガス(米ネバダ州)=藤原直樹】世界最大の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」が米ラスベガスで7日(現地時間)に開幕するのを前に、各メーカーは6日、出展概要を発表した。収益改善が急務のパナソニックは、コンシューマー(消費者)向けのイベントにもかかわらず業務用タブレット端末や車載製品などを多数出展し、「法人向けシフト」を鮮明にした。
CESは本来、テレビを中心に消費者向けの家電製品のお披露目が目的。だがパナソニックは今回、テレビの展示はインターネットと融合させたスマートテレビなど、必要最低限にとどめた。逆に、法人向け製品では薄型・軽量ながら耐衝撃性を高めたタブレット端末など、新商品をずらりとそろえてみせた。
自動車メーカーに納入する車載製品では、フロントガラスに速度などの情報を表示する「ヘッドアップディスプレー」や、自動運転技術などを展示。車載用の音響製品でも、ビートルズがレコーディングしていたことで知られる英国の録音スタジオ「アビー・ロード・スタジオ」との提携を発表した。