売り場面積は一般的なコンビニの2倍以上だが、イズミヤで最も小さい食品スーパー(標準店で約1千平方メートル)の半分以下の約400平方メートル。できたての総菜や生鮮品など、スーパーならではの商品をそろえ、もちろん24時間営業。店内には食事ができるイートインスペースを設けたほか、Wi-Fiも導入し、利用者の滞在時間と購入機会を増やす工夫を凝らした。
競争相手のコンビニとあえてコラボしたのは、コンビニのノウハウを取り込むことで、今後の小型店戦略に弾みをつけるため。だが、オープン後の出足はやや鈍く、「スーパーとしては物足りない感があり、コンビニ使いにとどまっている」(広報担当者)など、課題も見え始めている。同社は状況を見極めつつ、今後の戦略を練る構えだ。
「フレスコ」を運営するハートフレンド(京都市下京区)も、単身世帯などを狙ったコンビニ型の「フレスコミニ」や、女性向けの「フレスコプチ」を近畿の都市部に5店舗展開。総菜や弁当など、拡大する「中食」市場をめぐり、スーパー業界では「コンビニ化」による顧客争奪戦が激化している。