コンビニエンスストア各社の間でいわゆる「コンビニコーヒー」が競争になっているが、ローソンは12日、希少な高級コーヒー豆「イエローブルボン」を100%使用したコーヒーを、従来品と同じ価格(Mサイズ180円、Lサイズ210円)で12月10日から販売すると発表した。240万杯の数量限定で販売する。
ローソンは差別化戦略として高品質、健康志向の商品開発を強化しており、今回の高級コーヒーもその一環。イエローブルボンは、フルーティーな香りで甘みのある味わいが特徴の希少種。風味もコーヒー鑑定の専門家から高い評価を受けている。
レジ付近でいれたてコーヒーをセルフ販売する「コンビニコーヒー」は利益率が高く、常連客作りにも効果的であるため、コンビニ各社で競争中。ローソンでも1店当たり平均50~60杯を販売しており、さらなる商品の差別化が求められていた。
ローソンは接客技能やコーヒーに関する知識が高い「ファンタジスタ」と称する認定スタッフを、10月現在の約500人から来年末までに2千人に増やす計画。商品展開に加え、対面販売の強化で、「気持ちがほっとするカフェ」(玉塚元一最高執行責任者)を目指す。