江崎グリコとセブン-イレブン・ジャパンは23日、30~40歳代の女性客に焦点を当てて共同開発した新商品「ポッキー〈グランショコラ〉」を2月2日発売すると発表した。価格は20本入り298円(税込)と、レギュラー品の約2倍に設定した特別商品で、高級版。全国のセブンイレブン約1万6千店舗で3月末まで約100万個を限定販売する。
セブンイレブンでしか販売しない商品だが、あえてプライベートブランド(PB=自社企画商品)とはせず、グリコ商品とて販売する。
新商品はココアを練り込んだプレッツェルにフィンランド産ミルクパウダー10%配合のチョコレートをかけ、濃厚さと口溶けの良さが特徴。室温28度で溶けるレギュラー品のチョコに対し、「グランショコラ」は24度と低いため期間限定品とした。
コンビニエンスストア業界では近年、「働く女性」の増加などを背景に、若者や男性中心だった客層が拡大。セブンは全体の約4割が30~40歳代で、女性客の比率も年々高まっていることから共同開発を求めた。
グリコは「上質感を打ち出すことで『子供のお菓子』というイメージを変え、購入者の幅を広げたい」としている。