接近するコンビニとスーパー 取捨選択…互いの強みどう生かすか (2/4ページ)

2014.1.26 07:00

イズミヤがファミリーマートのFCになったスーパーとコンビニの一体型店舗。注目を集め、開店セールは多くの客で賑わった=平成25年10月29日、大阪市生野区(頼光和弘撮影)

イズミヤがファミリーマートのFCになったスーパーとコンビニの一体型店舗。注目を集め、開店セールは多くの客で賑わった=平成25年10月29日、大阪市生野区(頼光和弘撮影)【拡大】

 調査会社「マイボイスコム」が昨年5月にインターネットで実施した調査では、コンビニ利用者のうち、コンビニで生鮮食品を購入する人は29・1%。高年齢の女性に多く、50代以上の女性では4割にものぼった。購入商品は「牛乳」が最も多く、「カット野菜」「卵」「くだもの」「葉物野菜」などが続いた。

 コンビニ各社は総菜など食品を中心に自社企画(PB)商品の開発を推し進め、「スーパー化」が進んでいる。今年度の青果販売額を7年前の10倍の500億円と見込むローソンでは、全店の6割超にあたる約7400店舗で、丸ごと1個の野菜や果物などを扱う「生鮮強化型店舗(生鮮コンビニ『ローソンストア100』を含む)を展開中。こうした店舗は近年、年千店のペースで増加中だ。

 スーパーがFCに?!

 攻勢を強めるコンビニに対し、「コンビニ化」したスーパーも出始めた。イズミヤは昨年10月、ファミリーマートとの一体型店舗1号店を大阪市生野区にオープン。スーパーがファミマのフランチャイズチェーン(FC)加盟店となった珍しいケースだ。

「スーパーとしては物足りない感があり、コンビニ使いにとどまっている」

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